(左)八甲田山BCツアーの様子(右上)旭川でのジンギスカン
(右下)全国を駆け巡る同社ミニバン
「旅スタイル」をコンセプトに、バックカントリーツアーだけでなく、その旅程全体をフィールドとして楽しい時間を提供してくれるガイドカンパニーです。ツアー中だけでなく、ご当地グルメをいっしょに楽しむ等のアフタースキーの楽しい時間も提案してくれます。どこか特定のエリアに拠点を置きツアーを主催するのではなく、季節、コンディションに合わせて日本全国、時には世界中を縦横無尽に駆け抜けるツアースタイルをとっています。国内であれば北海道、東北、そして関越等各地でのツアーが企画されています(フィールドの例はページ下部に記載)。
旭川パウダートリップでの峯岸氏のツリーラン
上記の通り、コンディションに合わせ全国のBCエリアから最適なツアーフィールドが選択されます。2019シーズンを例にすれば、12月中旬からは北海道旭川(当サイトでは旭川パウダートリップの様子を記載)、 年始は八甲田山、その後は北東北、そして1月末には再度旭川でのBCツアーが企画されています。2月以降は、北信越、関越エリアでのツアーが開催されていきます。ツアーの行き先は「北東北」、「関越」とされていますが、 これはそのエリアの中でツアー開催日のベストなコンディションのフィールドが選ばれるからです。
同社を代表するのは峯岸健一氏。山岳ガイド協会ガイドステージⅡの有資格者です。16年以上のガイド経験を持ち、その的確なガイド能力、そしてツアー参加者へのケアには定評があります。また同氏は海外経験も長く広い視野を持っているガイドと言えます。スキー板は4FRNT,ウェアはNORRONA等のメーカーサポートを受けており、フリースキー関係の雑誌にもよく掲載されているスキーヤーです。
パウダーの中での安定した滑りは参加者にとってよい手本となる
旭川市内をベースとして、富良野、幌加内、黒岳、旭岳等を中心に開催日当日のベストコンディションなエリアを選定し滑りに行きます。もちろん狙いはパウダーですが、シーズン初めでもあり、 ハードなハイクアップを行うというよりは、サイドカントリーを中心に滑りこみます。当日の状況によってはハイクアップを必要とするバックカントリーを目指すこともあります。2018年12月に参加した同ツアーの様子を以下にまとめました。
(左上)ガイド中の峰岸氏(左下)大黒屋のジンギスカン
(右)サイドカントリーでのパウダーを楽しむ参加者
7:45
旭川市内のホテルを出発。
8:30
東京から到着のツアー参加者を旭川空港でピックアップ。
10:00
富良野スキー場到着
10:30-12:00
初すべりの参加者も多く、まずは足慣らし。
12:00-12:50
スキー場内レストランにて昼食休憩
13:00-15:30
ゲレンデ上部のサイドカントリーを攻める。ガイドの峰岸氏は富良野スキー場の穴場的なサイドカントリーを熟知しており、参加者も大満足。
16:00
旭川市内へ移動。
19:00-21:00
ジンギスカンの超有名店「大黒屋」で夕食。生ラム最高!
(左)世界中を駆け巡るシニアスキーヤーの華麗な滑り
(右上)お昼過ぎでも美味しいパウダー(右下)車中はスキー談義
7:30
旭川市内のホテルを出発。
7:30-
最高のパウダーを目指し黒岳を目指すも移動中に黒岳ロープウェイ運行停止の一報が入り、行き先を道内有数の豪雪地帯である幌加内「ほろたちスキー場」へ行き先を変更。
10:00
ほろたちスキー場到着。
10:30-12:00
さすが豪雪地帯!ゲレンデ内のパウダーやサイドカントリーを攻める。
12:00-12:50
スキー場内レストランにて昼食休憩。
13:00-15:30
AMに引き続きゲレンデ内の非圧接ゾーンやサイドカントリーをエンジョイ。午前に競技練習で規制されていた箇所があった関係で午後からも美味しいパウダーを頂く。
15:30
旭川市内へ移動
16:30
東京へ帰る参加者が数名おり、フライト時間に合わせてホテル到着。
参加者は基本的に旭川駅前徒歩圏内のホテルに宿泊します。朝各ホテルに峰岸氏自らがピックアップに来てくれます。滑走エリア付近集合というガイド会社がある中で宿泊ホテルまで送迎に来てくれるのは非常にありがたいサービスです(特に北海道でのレンタカーでの雪道走行には不安があるスキーヤーも多いですから)※。当日の天候、コンディションに合わせて、旭川市からアクセス可能なベストコンディションな滑走エリアが選択されます。※ツアーによっては現地集合もあります。
同社のコンセプトである「旅スタイル」の通り、トータルでの旭川滞在を楽しむことが出来ました。ご当地グルメを楽しむ夕食時や移動中はスキートークで大盛り上がりましたが、BCスキーヤーにとってこのような情報交換は非常に貴重な機会と言えるでしょう。今回のツアーにはBC経験の浅い方から、世界中を駆け巡るシニアスキーヤー(シニアと言うのも失礼かもしれませんが)、そしてBC上級者まで幅広い層が参加していました。参加者のレベルを見極めて確実なガイディングがなされているように見受けられましたが、それが峰岸氏が多くのファンを持つ理由なのかもしれません。同社のツアーでは一定の技術と体力を必要とするものもありますので、ホームページで事前にチェックすることをお勧めします。またBCビギナー向けのコース設定もありますので、これからBCを始めたい方は、これからの仲間づくりの観点からも参加すると面白いかもしれません。