ニセコおすすめのバックカントリーガイド情報
ニセコヒラフスキー場山麓のショップ兼事務所
ニセコマイスター、ニセコのレジェンドとも言われる著名なテレマークスキーヤーである髙梨氏が運営するガイドカンパニーです。 ニセコヒラフスキー場山麓にスキー・アウトドア用品のショップ兼ガイドのベースを構えています。 同氏のニセコでの経験は30年に渡り、その経験と豊富な知識が実現する確かなエリア選びと、丁寧かつ安全、そして魅力的なバックカントリーガイド、ガイドツアーは高い人気を得ています。 髙梨氏はベクターグライド創業期から同社の製品開発にも携わっており、トイルはベクターグライドのテストセンターも兼ねています。 ニセコにはプライベートガイドを基本としている会社が多い中、グループツアーも開催しており、一人でのツアー参加者にはとてもありがたい存在です。 本格的なバックカントリーを楽しめるバックカントリーツアー、リフトを活用したパウダーツアーが開催されています。
髙梨氏のバックカントリー、ニセコへの深い造形を感じながら同氏と滑る時間は本当に楽しく、また多くを学ぶことが出来ます。参加者のレベル・技能に合わせた細やかなガイディングもまた芸術的です。 ハイクアップでは危険と思われる箇所やツアー参加者に負担がかかる経路は可能な限り避けて通ります。 また参加者が登行しやすいようにトレースをつけてくれる、雪を踏み固めてくれる姿にも彼の高いプロ意識を感じられます(ガイドとして当たり前のことと言えるかもしれませんが、同氏のしぐさからはツアー参加者をケアする気持ちが伝わってきます)。 「ハイクアップ=辛い」という印象がありますが髙梨氏とのハイクアップはいつのまにか楽しい時間に変わっています。
髙梨氏とチセヌプリ
もちろん滑走斜面の選定も素晴らしく、オープンバーンとツリーランが適度にミックスされたバックカントリーの醍醐味を味わせてくれるものでした(詳細は以下ツアーレポート参照)。 ツアー当日は数グループの先行者がいたにも関わらず、彼らとは滑走箇所が異なり存分にノートラックを存分に満喫させてくれました。 基本的にツアー前日にトイルでツアー当日の打ち合わせをすることになっていますが、これは当日スムーズにツアーを開始できるようにしたいという考えの表れであり、 ツアーの一回一回を大切にしたいという想いが良く伝わってきます。
ハイクアップ時、参加者の為に雪を踏み固めている髙梨氏
今回は同社バックカントリーツアーに参加しました。ツアー当日はニトヌプリ(標高1080m)が選定されました。 本州ではあまり体験の出来ない「山麓からピークを目指し滑り降りるというスタイル」が非常に魅力的なルートでした。 北海道は森林限界が800m-1000mであり、標高が低くてもオープンバーンや木の密度の低いツリーランエリアが広がっているのです。 北海道のバックカントリーの魅力を感じさせてくれるエリア選定です。
(左上)前日の打合せの様子(左下)ニトヌプリ山麓より出発
(右)ハイクアップは冬季閉鎖となった道路より開始
前日17:30-18:00
トイルで前日の打ち合わせ。ツアー当日の予定エリア、スケジュールの説明を受ける。その他参加手続きも同時に行う(ガイド料金支払い等)。
8:00
トイルに集合(ニセコエリアであれば宿泊先までのピックアップも可能であるが、当日はトイル集合を選択した)。
8:10-8:45
トイルのバンにてニトヌプリ山麓へ移動。
8:45-9:00
降車場所より早速シール登行の準備を行い、ビーコンチェックを行う。
9:00
ハイクアップ開始。まずは冬季閉鎖中の道路を進む。ウォームアップに丁度良い。
(左上)幻想的な景色の中山頂を目指す(左下)山頂の様子
(右)オープンバーンを目の前にドロップインを待つ
10:15-10:30
一度目の休憩。美しいニトヌプリの斜面を目にし、滑走への期待と緊張が高まる。チセヌプリも眺めることので出来る休憩ポイントでバックカントリーの「滑り」以外の喜びも感じさせてくれる瞬間。
10:30-11:30
休憩を終えピークに向けハイクアップ再開。太陽光がうっすらと差す幻想的な景色の中を進む。
11:30
山頂到着。
11:30-12:00
滑走前の休憩とモードチェンジ(滑走モードへ)を行う。その間も髙梨氏は雪や斜面の状況を丁寧にチェック。滑走直前にガスが出てきたため、視界の回復を待った。
12:00-12:15
一回目の滑走開始。頂上より目の前に広がる広大なオープンバーン。多少視界が悪くショートターンで刻まざるを得なかったが、ニトヌプリの広大なオープンバーンを滑り降りることは感動的。大きなバーンを独り占めできる瞬間。リグループ後、髙梨氏に続きツリーランを楽しむ。ニセコの最高の雪質の中でのノートラックツリーランも更にテンションを高めてくれる。
(左)林の中で華麗なテレマークターンを決める髙梨氏
(右上)登り返し前の休憩(右下)エスプレッソマシーンと髙梨氏
12:20-12:40
モードチェンジと休憩。谷間での休憩であり風もなく、リラックスできる。登り返しに向け行動食を食べ呼吸を整える。
12:40-13:40
約1時間の登り返し。多少斜度があったが髙梨氏はキックターンをしなくても登り切れるルートを進んでいく。
13:40-13:50
モードチェンジと最後の滑走に向けた休憩。
13:50-14:00
スタート地点に向け滑り降りる。大きなトラバースや歩行なしで駐車ポイントまで滑り降りることの出来るルート選択はさすが地元のガイドと思わせてくれる。バンを停車させているエリアが見えてくる。
14:00-14:45
スキー用具の片づけを行い、バンに乗車しトイルへの帰途に就く。
14:45-15:15
エスプレッソマシーンで髙梨氏自ら入れてくれる香ばしいコーヒーを飲みながら一日を振り返る(カフェラテやアメリカーノなど選べ、カフェ顔負けです)。ショップ2階にはツアー参加者専用のラウンジエリアがあり、そこで歓談をしながらくつろぐことが出来る。
髙梨氏のバックカントリーガイドとしての高い能力と知識、そしてツアー参加者へのホスピタリティを感じることが出来た一日でした(ハイクアップ時のルーティング、ペース配分、そしてノートラックの最高の滑走バーン等々)。 例えば、登り返し後の滑走では、滑走と軽いトラバースで見事にバンの停車位置にピタリと到着することが出来ましたが、これも同氏の長い経験と知識があるからこそ実現できることでしょう。 ツアー後はトイルに戻り髙梨氏が入れてくれるコーヒーを飲みながら、当日の振り返りやスキー談義を楽しむことが出来ましたが、これもスキー愛好家にはたまらないひと時です。 ツアーの一日をハイクアップから滑走、そしてツアー後まで至福の時間を過ごさせてくれる、プロのガイドとしての「髙梨さん」を感じることの出来た一日でした。ニセコエリアで人気のガイドであることは納得です。 「また髙梨さんと一緒に滑りたい!」と思わせてくれる魅力がトイルにはあります。